2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。 川上弘美 2005 平凡社

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 川上弘美 2007 平凡社 なんてことはないのに、ただただ可笑しい。(2009年4月読了)

松井教授の東大駒場講義録 ー地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る 松井孝典 2005 集英社

ここに至るまでの段階で、地球システムの構成要素として最初になくなるのはたぶん人間圏でしょう。ついで生物圏が失われ、その後、海、大陸とこれまでの地球史で分化してきた物質圏がその誕生順とは逆の順で消滅し、より均質な最初の状態にもどっていくとい…

ビジネスに「戦略」なんていらない 平川克美 2008 洋泉社

「どうやって、儲けるの?」という問いの前に、「何を与えたいのか?」という問いが先行してはじめて、起業の物語はスタートします。というのは、与えることなくしてその反対給付であるお金を手にすることは出来ないというのが、ビジネスの順序だからです。…

知の挑戦 〜科学的知性と文化的知性の統合〜 エドワード・O・ウィルソン 2002 角川書店

物理学者は見事な成功をおさめたが、それと同時に、数学の助けのない直感の限界をあきらかにしたー―彼らが発見した自然を理解するのが非常にむずかしくなったのだ。理論物理学や分子生物学は生まれつき身についているものではない。科学の進歩の代償は、「現…

落下傘学長奮闘記 大学法人化の現場から 黒木登志夫(2009)中公新書ラクレ

誰が、教養教育を行うのか。考え出されたのは、「全学出動方式」であった。全学の教員が、みんなで教養教育を行おうという考えである。私は、岐阜大に着任して直ぐに、この制度は、「全学が出動したくない方式」であることに気が付いた。 (教育に軸足を置く…

山口組概論 ー最強組織はなぜ成立したのか 猪野健治(2008)筑摩新書

改正暴対法下でのやくざ社会と警察の攻防はこれから本番を迎える。私が懸念するのは、やくざ社会から破門、絶縁された元組員たちの行方だ。ここ数年で数千人に上ると推定されるが、もちろん彼らとて食べていかなければならない。どう考えても普通に再就職で…

Foresight 4月号 新潮社

http://www.shinchosha.co.jp/foresight/ 「私どもができるとすれば、研修生の話を聞き、受け入れ機関につなぐ。その後は、当事者で納得いくよう話し合っていただく。(JITCOは行政機関ではないため)法的権限はありませんので…」(企画調整課) 受け入れ企…

ビジネス脳はどうつくるか 今北純一(2006)文藝春秋

ミッションを持つ人は、無意識のうちに同じような人を探してある種の信号を発しています。そういう信号を発している人は、互いにすれ違うだけで分かる。そして、そこには必ず、思いがけない出会いが生まれます。それは決して偶然ではなく、必然的な出会いで…

俺は、中小企業のおやじ 鈴木 修(2009)日本経済新聞社

SOSというのは、国が定めた規則でも何でもなく、自分たちでつくったものです。不都合があるなら、自分たちで直せばいいのです。しかし、いったん規則が出来ると、自分の頭で考えずにそれに従う人が出てきます。これを世間では「大企業病」というのでしょうか…