2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「地域再生の罠」 久繁哲之介 (2010) ちくま新書

もともとスローフード発祥の地イタリアでは、スローフードの<本質>は、家族や友人など身近にいる大切な人と余計な気と金を使わず、ゆっくりと楽しい時間を過ごすことにある。つまり、スローフードの本質は「大切な人との交流」という一点に尽きる。(第3章…

「田舎力 ヒト・夢・カネが集まる5つの法則」 金丸弘美 (2009) NHK出版

こういった新しい地域は、自らの力でネットワークを構築し、互いに知恵とアイデアを交換しながら、ますます発展していく。インターネット技術は、消費者との直売ルート開拓や広報ツールとしてだけでなく、知恵ある生産者同士の情報交換にも大いに貢献してい…

「セーラが町にやってきた」 清野由美 (2009 単行本は2002)日経ビジネス文庫

それを考えると、会社に『存在感』という付加価値を与え、それを高めていくこと、という新しい基準に行き着くんです。『あの会社があると世の中が明るくなる』『楽しくなる』。表現は簡単ですが、人々にそう思われ、語られることが、二十一世紀には、企業の…

「地域の力−食・農・まちづくり」 大江正章 (2008) 岩波新書

「緑と農の体験塾」のある利用者が一年間にわたって、採れた野菜の重さを正確に計り、近くのスーパーでの価格と換算してみた。それによると、中玉トマト九四三二円、キュウリ七七〇一円、里芋六五六三円など、合計九二一一三円である。加藤によれば、この人…

「コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる」 山崎 亮 (2011) 学芸出版社

社会的な課題に対してデザインは何が可能なのか。漠然と考えていたテーマが、このとき明確になった。デザインはデコレーションではない。お洒落に飾り立てることがデザインなのではなく、課題の本質を掴み、それを美しく解決することこそがデザインなのであ…

「経営戦略を問い直す」 三品和広 (2006) ちくま新書

まずはキャラクター。結論を先に述べると、こちらは簡単に見えないと思います。人に見られていると知りながら、非論理的、または非道徳的な言動を見せる人は、そうそういるものではないからです。キャラクターを見抜くには、様々な局面における日常の観察、…