2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新 脱亜論 渡辺利夫 (2009) 文春新書

開発途上国の開発に資することは、現在の日本の最も重要な外交課題の一つである。「開発学」の原点を後藤新平たちの台湾開発の思想と構想の中に求め、日本に固有な開発の「学」としてこれを錬磨していかなければならない。(第7章 台湾割譲と近代化―日本の統…

日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか 古荘純一 (2009) 光文社新書

大人の知性や社会性を測って各国間で競わせる尺度などはありません。仮に作成し国際調査を企画したとしても、世界の国から協力を得ることは難しいでしょう。ところが子どもたちであれば、同じ尺度で比較することが容認される。もちろんそれが子どもたちの未…

劇的クリエイティブ講座 佐藤可士和 他 (2009) イーストプレス

自分たちの国を背負うとか、そういう大層なことじゃなくて、自分の持ってる、今まで影響されてきたものを土台にいかに新たな表現にしていくか。それを自信を持って堂々とやれば、みんな拍手してくれる、みたいな。(日本人の自分が持っているものを、ハイブ…

「知の鎖国―外国人を排除する日本の知識人産業」 アイヴァン・ホール (1998) 毎日新聞社

ベルツによれば、日本人は西洋科学の真の起源と本質を理解せず、新しい土地に簡単に運んで、同じように動かすことの出来る機械のようなものだと誤解しており、注意深く涵養した環境が必要な有機体だとは考えていないのだ。(第三章 学問の府のアパルトヘイト…

外国語学習の科学 白井恭弘 (2008) 岩波新書

なぜこの研究が重要かというと、もし、臨界期の原因が脳の構造によって決まっているのなら、同じ影響が全人類にあるはずであって、アジア系だけに年齢の影響があって、ヨーロッパ系にはない、という現象とはしっくりこない。(第2章 なぜ子どもはことばが習…