2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「世代間格差ってなんだ 若者はなぜ損をするのか?」城 繁幸 小黒一正 高橋亮平 (2010) PHP新書

二〇一〇年の時点では、三〇代までの投票率が八十五.四%あれば、六〇代以上と同数の世代別投票数を維持できる。だが二〇一五年には、三〇代までの有権者全員が投票しても、高齢者の投票者数を下回ってしまうのである。(第3章 [政治参加]ユース・デモクラ…

「本当の『食の安全』を考える ゼロリスクという幻想」畝山 智香子 (2009) 化学同人

若いお母さんたちが、必要のない不安に悩まされることなく本当に大切なことにリソースを割くことができるように、一人でも多くの人が適切な情報を持っていて欲しいと思います。今より未来のほうが少しでもよくなるように努力するのが大人の責任だと思います…

「読むので思う」荒川洋治 (2008) 幻戯書房

この七二段の原文は、正味一〇四字。激動中世の古典は、当時の人のいのちのように短い。数えてみて、おどろく。「方丈記」全文は、四〇〇字詰原稿用紙で、二十二枚半。「歎異抄」は二九枚。たったこれだけのことば数なのに、不滅。いまも読みつがれる。(数…

「経営に終わりはない」藤沢武夫 (1998 単行本は1986) 文春文庫

私はなにしろ仕事がしたかった。自分の持っている才能の限界を知りたいということが、私の夢だった。そして本田も、自分の持っている力を知りたいということですね。二人ともそれではなかったでしょうか。(生命をあずかる仕事 p-18) 現代的な経営理念を持…

「本田宗一郎 夢を力に 私の履歴書」本田 宗一郎 (2001) 日経ビジネス人文庫

順調にいっていた修理業をやめ、どうして商売替えしたかというと、自分の使っていた工員たちがボツボツ独立して店を持つようになったものの、自動車が急に増えるでなし、結局私の商売がたきとなって競争することになる。私はそれがいやだった。(第一部 私の…

「仕事漂流 就職氷河期世代の働き方」稲泉 連 (2010) プレジデント社

出向先でも一人前、戻って来ても一人前として見られるけれど、自分の中ではまだ何も積み上がっていないという思いが強かったんです。そのなかで、自分しか頼れないんだな、って考えるようになりました。会社は簡単に出向を決めたり、出向先から戻したりする…

「『知の衰退』からいかに脱出するか?」 大前研一 (2009) 光文社

ハッキリ言って、いまの(集合名詞としての)日本人はバカである。集団としてはこれほど知恵のない人々はいない。となれば、そこにつけ込もうとする人々が必ずいるはずである。(「低IQ社会」で得をしているのは誰か p-320) 言っちゃったよ(w。大前研一と…