2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「甘い生活 男はいくつになってもロマンティックで愚か者」島地勝彦 (2009) 講談社

「パパって面白い人なんだね」「おまえも面白いやつだよ」「今度生まれてきたら、パパと二人で暮らそうかな」「でも、ふたりとも浪費家だから大変だぜ」「そうね。わたしも浪費家だから、ふたりじゃ破産しちゃうかもね。やっぱりママが必要か。ア、ハハハ………

「中央公論 2月号 特集 大学の敗北」(2010) 中央公論社

(目次) こうした事例から示唆されるのは、大学はそもそも単独で、新しい知識の形成や流通、継承を可能にする最も基盤的なレベルたり得ないという事実である。大学よりももっと基盤となる層には、メディアとしての人という意味も含めた多種多様なメディアに…

「日本の科学行政を問う 官僚と総合科学技術会議」荒田洋治 (2010) 薬事日報社

黙々とひたすら修業を積んでいる人がいる。学ぶとは、辛抱に辛抱を重ね、アリのように努力することである。食いついたら離れない粘着力である。プロになる道は、肌で学んだことの固まりのような人になるための終わることのない道だと、私は信じている。能率…

「『空気』の研究」山本七平 (1983 単行本は1977) 文春文庫

みなはそうしているし、自分もそうすると思う。ただし、私はそれを絶対に言葉にしない。日本の道徳は、現に自分が行っていることの規範を言葉にすることを禁じており、それを口にすれば、たとえそれが事実でも、”口にしたということが不道徳行為”と見なされ…