2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「人類の星の時間」 シュテファン・ツヴァイク 片山敏彦訳 (1996 初版は1961) みすず書房

地上の人間たちの中へきわめて稀にしか下りて来ないようなそんな偉大な瞬間は、それを生かすことのできない不適任者におそるべき報復をする。あらゆる市民的美徳、ひかえめ、従順、熱心さと穏健、それらはつねにただ天才力を要望し、天才力を持続的な姿にま…

「カイミジンコに聞いたこと」 花井哲郎 (2006) どうぶつ社

どこの地質の説明だったかもう記憶に残ってはいないが、地層中の化石を掘り出しながら、化石の産状の説明をして、観察から過去の環境が復元されて面白いと話をしていたとき、ある学生が、突然、「先生、何のためにそんなことを研究しているのですか」と言う…