2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「プリンセス・トヨトミ」 万城目 学 (2010 単行本は2009) 文春文庫

「それは父の言葉だからだ、松平さん」(p-471) その「秘密」が存外周知の事実らしいので拍子抜けするのだが、なかなかに楽しい。大がかりに舞台は回るけれど、決して内戦になったりはしない脱力加減とテキトーさ。それはそのまま大阪の本質に通じている。…

「35歳までに読むキャリアの教科書―就・天職の絶対原則を知る」 渡邉正裕 (2010) ちくま新書

完璧な成果を求め、才能を伸ばして、限りなく完璧に近づいていくのだが、完璧に近づくに連れ、一投入時間あたりの能力の伸び率は、どんどん下がってゆく。一流の到達ラインはきわめて高く、二流以下との差は、ごくわずか、紙一重だ。この図で何が言いたいの…