2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

多読術 松岡正剛 2009 ちくまプリマー新書

自宅の書斎や応接間にあまりに本が多いので、「いつ、これだけの本を読まれるんですか」とうっかり尋ねたんですね。そうしたら、下村さんはちょっと間をおいて、「君はいつ食事をしているかね」と言われた。これでハッとした。いえ、しまったと思った。もう…

調べる技術・書く技術 野村 進 2008 講談社現代新書

自分の書いた文章を読み返すときには、必ず声に出して読むこと。黙読した際には「このままでよい」と思えた文章でも、声に出してみると、つっかえたり言いよどんだりするものだ。そのときには、ためらわずに書き直す。(第五章 原稿を書く p-148)基本的なこ…

日本人の英語 マーク・ピーターセン 1988 岩波新書

先行して意味的カテゴリーを決めるのは名詞でなく、aの有無である。そのカテゴリーに適切な名詞が選ばれるのはその次である。もし「つける」で表現すれば、「aに名詞をつける」としかいいようがない。「名詞にaをつける」という考え方は、実際には英語の世界…

アダム・スミス 「道徳感情論」と「国富論」の世界 堂目卓生 2008 中公新書

めざす理想が、いくら崇高なものであっても、そこに至るまでの道が、あまりにも大きな苦難をともなうものであれば、人びとは、統治者の計画についていくことができないであろう。体系の人は、このことをわかろうとしない。体系の人は、理想を正しく理解さえ…

Foresight 2009年5月号 新潮社

http://www.shinchosha.co.jp/foresight/「大変な官僚内閣制になる。後世えらいことをしたといわれるのは確実。軍務大臣現役制を復活した広田弘毅のように裁判にかけられる心配があるので、自分は反対したと記録にとどめてほしい」(作家の堺屋太一氏)、こ…