2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「幸福な食堂車 九州新幹線のデザイナー 水戸岡鋭治の「気」と「志」」 一志 治夫 (2012) プレジデント社

つまりは、頼んでくる人がいるかどうかがすべてであって、仕事というのは、人との出会いしかないわけです。仕事で一番大事なのは、どういう人と出会うか、それしかないんです。そのために切磋琢磨して、素晴らしい人に出会ったときに、その人がいいねと言っ…

「茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会」 角山 栄 (1980) 中公新書

こうして紅茶文化は十八世紀の重商主義時代を生み出したばかりでなく、重商主義時代の典型的文化として形成されることになるのである。だからそれは本質的に一種の帝国主義ともいうべき外向的性格、つまり植民地支配を志向した攻撃的侵略的性格をもつように…

「最新 地域再生マニュアル」 山浦 晴男 (2010) 朝日新聞出版

地域づくりを支援するようになってみえてきたことの一つは、地域がその気になって旗をあげて取り組み出せば、関係者やそれ以外の外の人たちまでが応援する動きが出てくる、ということである。逆にいえば、自らは何もせず外の手助けをまつ地域は、そのまま没…

「ローマ法王に米を食べさせた男」 高野誠鮮 (2012) 講談社

やってきたことが間違っていたんです。判断の誤りの連続だったわけです。だから何十年やってても改善できなかったんです。それで長い間、間違った判断を下してきた人たちに稟議書を出して、もう一回伺いをたてるのはおかしいと思ったんです。しかも稟議書を…

「美しき日本の残像」 アレックス・カー (2000 単行本は1993) 朝日文庫

遺跡を見ることによって各時代の主流になった思想が分かります。例えば、奈良時代には密教寺院、中世には禅寺、明治時代には汽車の駅が大きなモニュメントとして目立ちます。そして、現代はどうなってゆくでしょう?ヨーロッパや東南アジアの田舎を回ると村…

「モロッコ革の本」 栃折 久美子 (1991) ちくま文庫

amazon 四十六年。四十六年間、毎日毎日同じことのくり返しだ。一日に二リットルの牛乳を飲み……これは銅の毒にやられないためなんだそうだが、他のものは食べたくないと言ってね。私のこの銘の金版を彫った男だ。人間はそんなふうにして生きているよ。どこの…