2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」 ティナ・シーリング 高遠裕子訳 (2010) 阪急コミュニケーションズ

25年後のいま、私は将来を違う風に見ています。不確実性こそ人生の本質であり、チャンスの源泉だと。正直に言えば、いまだにどの道を行くべきか迷うときがあり、目の前の選択肢の多さにたじろぐことがあります。でも、いまなら分かります。不確実性こそが、…

「だから人は本を読む」 福原義春 (2009) 東洋経済新報社

要は、今いる私たちがどのように生き、どのように死んでいくのかということ。そしてそのために、本を書いた著者と向き合って、あなたがどのように生きて、どのように亡くなったのか、そして、あなたが人生でいちばん愛したものというのはどんな価値であった…

「教育の職業的意義−若者、学校、社会をつなぐ」本田由紀 (2009) ちくま新書

いまの日本社会が若者に用意しているのはこのような現実だ。それを作ってきたのも、それに手を拱いているのも、多くは若者たちより上の世代の人間たちである。このままでは、教育も仕事も、若者たちにとって壮大な詐欺でしかない。私はこのような状態を放置…

「『黄金の羽根』を手に入れる自由と奴隷の人生設計」 橘 玲 + 海外投資を楽しむ会 (2004 初版は2001) 講談社+α文庫

サラリーマンは、単なる税の仮払いにすぎない源泉徴収制度ではなく、プライバシーを公然と侵害し、国家や企業が土足で家庭に踏み込んでくる年末調整制度にこそ、怒りの声をあげねばなりません。「税金が安くなる」とほくほくしながら年末調整の書類に記入す…

反=日本語論 蓮實重彦 (2009 初版は1977) 筑摩書房

科学技術だの物質文明だのは、「二個の者がsameplaceヲoccupyスル訳には行かぬ」という命題から派生する皮相的な現象にすぎない。おそらく、開化日本の悲劇は、この根源的なるものの発見に無感覚で、それを一つの抽象としてしか理解出来ず、ひたすら二義的で…