2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「ビヨンド・エジソン 十二人の博士が見つめる未来」 最相葉月 (2009) ポプラ社

十二人の博士は、幼いころに自然という謎物語を読もうと志し、目下、読み進めつつある探偵たちだ。一人だけでは読了できないのかもしれない。自分が読んでいるページは、ずいぶん前に、いまや偉人と呼ばれる先人たちがすでに読み終えていて、ふと横を見れば…

「新・日本の外交 地球化時代の日本の選択」 入江 昭 (1991) 中公新書

いくら金融を自由化したり非関税障壁を取り除いたとしても、日本人の態度が排他的、国家至上主義的、あるいは例外主義的(自分たちをユニークだと見る気持ち)である限り、心理的文化的には国際社会から孤立し続けるであろう。(第六章「ポスト冷戦」の世界…

「日本の外交 明治維新から現代まで」 入江 昭 (1966) 中公新書

若い世代の歴史家その他の知識人、さらには政界、実業界などに身をおく人たちが、一方的なドグマや陳腐な説明に満足せずに、自らの力で明治百年の足跡を考えてみる必要がある。明治時代、大正時代に育った人たちの歴史観を、若い世代がそのまま受け入れなけ…

「近頃の若者はなぜダメなのか」 原田曜平 (2010) 光文社新書

こうした環境下、若者は24時間いつでもどこでも井戸端会議を繰り広げるようになりました。戦後、核家族化や都市圏への人口の流入、地域共同体の衰退、個人化・多様化が進行しましたが、ケータイが若者たちをつないだことで、こうした戦後の日本人の動きとは…

「7割は課長にさえなれません」城 繁幸 (2010) PHP新書

とはいえ、まだ人生の分岐点前の若手は転職すればすむ話だ。問題は、幹部候補選抜を過ぎてしまった40代以上である。彼らはこの先どうなるのだろうか。答えは「もうどうにもならない」だ。(第1章 年齢で人の価値が決まってしまう国 p-46) にべもない(w。…

「教育ルネサンス 大学の実力」 読売新聞教育取材班 (2009) 中央公論新社

「よいとこばかりを強調したり、遊びのような内容だったりの大学にはがっかりしていた。入学後の勉強がイメージできてよかった」と振り返った。バラ色のキャンパスライフだけを見せていても高校生の心はつかめない。(第六章 変わる大学選び p-296) 結局は…

科学力のためにできること Marshall, S.P.他 編 渡辺政隆監訳 野中香方子翻訳 (2008) 近代科学社

科学は社会の支えがあって進むことが出来る。過去五十年間にアメリカが蓄積した知識の大半は、プロジェクトや大学、研究者、企業あるいは個人に対する政府の援助によって実を結んでいる。インターネットも政府の資金提供を基に設計され、爆発的な拡がりをみ…