「経営に終わりはない」藤沢武夫 (1998 単行本は1986) 文春文庫

経営に終わりはない (文春文庫)
私はなにしろ仕事がしたかった。自分の持っている才能の限界を知りたいということが、私の夢だった。そして本田も、自分の持っている力を知りたいということですね。二人ともそれではなかったでしょうか。(生命をあずかる仕事 p-18)
現代的な経営理念を持った最初の経営者、という位置づけ。つれづれ語られるという感じで印象は強くないが、そうした判断がどこから出てくるのかが不思議。いまなら様々な経営理論なりMBAなりがあるけれども、昔の人はやはり茶室にこもって、古今東西の古典の中からそういう判断を導いてきたということなのだろうか。(2010年7月3日読了)