「『黄金の羽根』を手に入れる自由と奴隷の人生設計」 橘 玲 + 海外投資を楽しむ会 (2004 初版は2001) 講談社+α文庫

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社+α文庫)
サラリーマンは、単なる税の仮払いにすぎない源泉徴収制度ではなく、プライバシーを公然と侵害し、国家や企業が土足で家庭に踏み込んでくる年末調整制度にこそ、怒りの声をあげねばなりません。「税金が安くなる」とほくほくしながら年末調整の書類に記入するのは、奴隷根性そのものなわけです。(PART1 人生設計編 p-29)
お金の話になるととたんに思考停止するし、いまだに「控除」という言葉の意味すらピンと来ない者にとっては、いささか古い本とはいえ参考になった。上の話など目からウロコ。日本国が破綻するやもしれぬ時代には、資産運用も何かできることを考えないといけないと思うものの、そのノウハウ本が出るまでにはもうしばらく待たねばならないのかもしれない。それまで「保つ」かどうかが問題だけれども。(2010年5月10日読了)