「カウンターの中から見えた「出世酒」の法則 仕事が出来る男は、なぜマティーニでなくダイキリを頼むか」 古澤 孝之 (2012) (講談社プラスアルファ新書)

カウンターの中から見えた「出世酒」の法則 仕事が出来る男は、なぜマティーニでなくダイキリを頼むか (講談社+α新書)
私はバーテンダーとして、最後の一杯をお出し出来たことを、本当にうれしく思っています。その方の素晴らしい人生に関わり、次の人生へ送り出す一杯をお出しすることが出来て、バーテンダー冥利につきるというものです。この仕事をしていなければ、遭遇できなかった一生忘れることのできない大切な出来事です。(第四章 相手をうならせる接待の極意)
確信犯的にイタいタイトルを付け続ける新書シリーズ(苦笑。酒とバーにまつわるよもやま話といえばそれまでだが、そこに出入りするサラリーマンの生態や、バーテンダーという人間が何を考えているのかを伺えるのは面白い。カクテルといえば甘めの低アルコールな若者の酒、と思っていてはいけないことを最近知ったのだけれど、そういう理解はそういうところへ行かないとなかなか得られない。オトナには学ぶべきことがいろいろあるんだけどなー、と著者は思っているに違いない。(2012年12月8日読了)