「走る哲学」 為末 大 (2012) 扶桑社新書

走る哲学 (扶桑社新書)
義務は無邪気には勝てず、努力は夢中に勝てない。やりたいからやってるんだい、やりたくなかったらやんないやい、という自分の中の子どもの部分を否定せず、ここはちょっと頑張ろうね、でも明日は遊ぼうね、と大事に育てる事。心の子どもを叱りすぎて黙らせてしまえば、いずれモチベーションは尽きる。(第5章 ふたたび、自分を軸に p-181)
大学生の頃に考えたことを日記のようにワープロで書き連ねたことがあったけれど、それに少し近い。玉石混淆だからと新しいメディアを食わず嫌いしていると、その最良の部分を取りこぼしてしまう。これだけのことを書くには、よほど考え抜かないといけない。こういったことこそが「哲学すること」なのだと思うけれど、その意味でタイトルもかなり「分かってるね」という感じ。(2012年12月7日読了)