「高校生レストラン、行列の理由」 村林 新吾 (2010) 伊勢新聞社

高校生レストラン、行列の理由。
私は、確かに実践教育を重視してはいますが、経験さえすればいいと考えているわけではありません。もし経験がすべてなら、学校なんてそれこそ不要でしょう。しかし、「なぜそうした調理の仕方をするのか」「その料理はどんな歴史があるのか」などの知識を学んでおくと、経験がより深く自分の身につくのです。(第一章 まごの店には感動がいっぱい p-53)
職場で考えたアイデアについて、「そういうのって、ここにありますよ」と言われて。高校生じゃん。なによりこの人が優れた教師である、ということが重要だろう。公立の学校とはいえ、調理科があるならレストランを作ってしまうというアイデアがなぜそれまでなかったのか不思議だけれど、こういう人がいないと立ち上げられないということなのかも。教師になるという動機付けは、先生にまつわる原体験が大事なのだと思わされる。そういうのないよなー(苦笑。(2012年8月16日読了)