「ほんものの日本人」 清野由美 藤森 武 (2007) 日経BP社

ほんものの日本人
「やるからにはパーフェクトゲームをやってやる」という秘めた気迫は後に、アカデミー賞という人生の大転換に結実したが、その記念碑であるオスカー像にしても「どこかの棚に放り込んであって、見ることもないわね」。淡々としている、というよりも超越的なのである。(コスチュームデザイナー ワダエミ p-158)
有名な書評ブロガーに書名について酷評されているけれど、なかなかに興味深い本。長い解説のついてる写真集、という感じでもある。著者の本や記事はいつも期待して読むのだけれど、「そんな質問するな」とか言われるような修羅場をくぐって、いまがあるんだなぁ、と思う。会ったひと、起こったことを自分の糧にできるかどうかはしかし、その人のセンスによるだろう(2012年8月18日読了)