父よなぜあのときあんなことを言った。おかげでわたしは十年もマルヤサイイチという作家の本を読まずに過ごしてしまったではないか。読めずに過ごしてしまったではないか。ゆるせん。ゆるせーん。(「男もの女もの」 p-326)
あはは。書評というか、個々の本についてのエッセイというか、面白い本である。この人のエッセイが好きな者としては、その文章を愉しみながら、面白そうな本を紹介してもらえるというおまけ付き。参考にして何冊か注文しようとしたけれど、もう古本でしか手に入らないものもちらほら。(2012年1月27日読了)