「超・居酒屋入門」 太田和彦 (2003 もとの単行本は1998) 新潮文庫

超・居酒屋入門 (新潮文庫)
酒は一銘柄だけ飲んでも甘口なのか辛口なのか、淡麗なのか濃醇なのかよく分からないけれど、比べればすぐ分かる。そしてすぐに自分の好みも分かる。また互いに「これは重いな」「これはスッキリしてる」と言い合うのが、また楽しい。私はこれは日本酒のとても大きな愉しみと思う。(実技編 p-141)
居酒屋というとチェーン店にしか馴染みがないけれど、本来それがどういうものだったのか、そしてそれはどのように利用するものなのか、がわかる、まさに入門の書。「ほんとに好きなんだなぁ」と苦笑させられたり、「そういうものか」と納得させられたりするところ多数。これは是非、ぶらりと居酒屋へ酒を飲みに行けるようなオトナにならねばと思わされる。(2011年11月3日読了)