「鴨川ホルモー」万城目学(2009 単行本は2006) 角川文庫

鴨川ホルモー (角川文庫)
なんというか、男の子のための小説だなーという気がすごくする(w。まぁそれはさておき、学生の街、京都が舞台のプロットはとても懐かしく、楽しい。先の本もそうだけれど、学生時代にこういう「キャンパスライフはひょっとしてこんなに楽しい」的な話に蒙を拓かれていたなら、もっと違った人生があったのかもしれないのに、心理学や哲学、ロシア文学ばかり読んでいたとは残念なことだ。失われた学生生活を20年後の今になって取り返そうとするのはさすがに無理があるけれど、そうしてみようかという気持ちにさせられる。(2011年3月6日読了)