「ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命」梅田望夫/飯吉 透 (2010) ちくま新書

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)
本当に、学ぶために「自分を閉じ込める」のが難しい時代になってきたような気がしますね。特にインターネットがごく日常的なものになってからは、学びに関してだけでなく、深く一つのことに関わることは、意識的な「選択と集中」をしないと、とてもできない。ツイッターの世界などに触れていると、つくづくそう思います。(第五章 オープンエデュケーションと日本人、そして未来へ p-245)
 専門家がそう言ってるんだから確かだろう。インターネットで広がる学習の可能性というのは実感するけれど、むしろ問題はこちらの方にあるのではないか。ツイッターなんて、なんでそんな「落ち着きのないこと」が称揚されるのか、それでは「可能性」以前の「態度」が成り立たないじゃないかと思う。のはしかし「それ以前」を知っている者の杞憂に過ぎず、それはそれで何とかなるものなのだろう。私はコミットしないけれど。(2010年10月25日読了)