キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? 高橋俊介 (2006 単行本は2000) SB文庫

キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか? (ソフトバンク文庫)
やりたい仕事は先に膨らました方が勝ちで、忙しくなるのを嫌って仕事をあまり膨らまさないでいると、逆に、みんながやりたがらない仕事が回ってくる可能性がある。このように、先手先手で自分のやりたい方向に仕事を膨らませてしまう方法は、キャリアの達人の基本中の基本といえるだろう。(第2章 キャリアを切り開く人の行動パターン p-102)
タイトルが「いかにも」な感じなので半信半疑で読み始めたのだが、中身は真っ当。「年収で人に値札を付けようとするのは第二の偏差値である」とか、「社員は会社に知恵を投資する株主である」とか、「成果主義とは発掘と抜擢の人材フローである」とか、なるほどと思わされるところが多い。自分が大学を出ようとした頃にはしかし、こんな考え方も、指南書も何もなかったように思う。職種の適性診断だって、質問に答えている時点で適職とされる職種(福祉職だったように思う)がわかってしまうようなものしかなかった。この点、今の人がうらやましい。本で紹介されているキャリパー社の動機分析の用語の中に、あまりにも自分にぴったりなものがあったので、実際に受けてみることにした。(2009年10月11日読了)