社会起業家 ―社会責任ビジネスの新しい潮流― 斎藤 槇(2004)岩波新書

社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流 (岩波新書)
今は、社会がよくしてくれることを期待するのではなくて、自分で考えて選んで行かなきゃいけない時代。でも、自分で選んで一生懸命やれば、きちんと幸せになれる。(第5章 活躍する社会起業家たち 日本篇 p-223)
「現在の中の未来」として注目するのはやはりこの社会起業の動きである。若者として60年代、70年代に「活躍」したイデオロギー対立と異議申し立ての世代が退場したあとに、ようやくこうした「社会をよくしたい」と素で思える世代が台頭してくるのだと思う。今、その転換が起こりつつあるということではないだろうか。旧世代のあの何か「独特の」雰囲気が早く抜けたらよいと思う。現実にはそれを新たに「学んだ」若い世代も散見されるわけだけれども。(2009年9月26日読了)