未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家 (2006) シルヴァン・ダルニル、マチュー・ルルー 永田千奈訳 日経BP社

未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家
これまでだったら大企業に就職したであろう者たちが、センスのない大企業を見捨て、もしくは、次の職へのステップアップのための踏み台程度にしか考えなくなっている。彼らには、役職よりも行動するセンスの方が重要なのだ。今や、彼らが求めるのは、「人生で」成功することよりも、「人生を」成功させることなのだ。(解説 p-290)
これも取り上げられているものがサブカルチャーに終わるのか次代のメインストリームなのか、判別に困るところがある。学生時代に環境問題を扱うサークルのようなものに出入りしたことがあるが、結局これはメインストリームにはなり得ない、establishment側について、そこから変えようとしないとダメだ、と思った記憶がある。彼らにはどこか、メインになることを忌避し、少数派として異議申し立てをすることでしか生きられない部分があるように思えた。時代は変わったのか、変わらないのか。
しかし、確かにこの企画自体は素晴らしい思いつきである。80hommesのサイトはまだあるが、フランス語で全く分からない。
(2009年8月10日読了)