「超簡単 お金の運用術」 山崎 元 (2008) 朝日新書

超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
若い人は人的資本が概ね潤沢だから金融資産ではリスクを取ることができる場合が多いし、高齢者は持っている資産の割にライアビリティが小さいからリスクを取ることができる場合が多い。(第二章 超簡単お金の運用法の補足と納得のための説明 p-65)
ということでいつでも投資しましょうと。2年前の本なので状況は変わってしまっているだろうが、資産運用の考え方全般について確認できる。3冊読むと著者によって考え方も結構違って、その中で自分はどのようなスタンスを取ろうかと考えることができる。相変わらず「年金対策にマンションを買って節税しませんか」というしつこい(そしてかなり失礼な)電話がかかってくるが、著者は「基本的に売り手が熱心に売っているものというのは買ってもメリットがないことが多い(p-172)」とにべもない。「ポートフォリオに不動産は入れないことにしているんですよ(怒)」「なんですって?」「ポートフォリオですよ」「お、お客さん難しい言葉を使いますね…」 逝ってよし。(2010年6月6日読了)