強い会社は社員が偉い 永禮弘之(2008)日経BP社

強い会社は社員が偉い
一方、30代後半から40代のミドル(課長、部長層)は、今勤める会社に留まるとすると、あと20年くらいは、その会社で職業人生をおくることになる。この余命の長いミドルの中に、野々村さんのような、熱い志をもって改革を引っ張ろうとする人がいるかどうかが改革の立ち上げの正否をわける。
(シーズン12 経営者、ミドル、若手社員の皆さんへ 「社員様第一経営」改革はABCで p-289)


自分が「ミドル」と呼ばれる年齢に達していることに驚く(いまさら)。会社とは縁がなく、部下がつかなかった世代に生きているので意識してこなかった。
面白いと思ったのは、著者の経営する人材マネジメント会社のクライアントのリストに、「教育出版」はあっても「教育」はなかったこと(もちろんそういう会社が他にあるのかも知れない)。教授陣が経営(というか運営)していることが多いのであろう高等教育業界に、人材マネジメントなどないに等しいのではないか。というか、マネジメントという発想自体がないことも多くて驚く。
(2009年3月17日読了)