2011-07-26から1日間の記事一覧

「家守綺譚」梨木香歩 (2004) 新潮社

もの悲しいような熱のとれた風が吹いてくる。さすがに夕暮れにもなると、晩夏は夏とは違うと気が付く。(木槿(むくげ) p-54) その人は「本を読むと映像が浮かぶ」という。長年本を読んできたけれど、そのような読み方があるとは思いもよらずに、驚く。彼…