2010-10-09から1日間の記事一覧

「世界の測量 ガウスとフンボルトの物語」 ダニエル・ケールマン 瀬川裕司訳 (2008) 三修社

どこへ行っても、彼がメモを取る速さは労働者の驚嘆の的となった。つねに旅の途上にあり、眠ったり食事をしたりすることもほとんどなく、そんな生活がどんな意味を持つかについては、見当も付かなかった。兄に送った手紙には、僕の中には、自分がいつか理性…